活字を組み合わせて作った活版で印刷することを活版印刷(かっぱんいんさつ)といいます。 印刷には大きくわけると4つの種類があり、版の種類によって凸版、平版、凹版、孔版に分けられますが、 活版印刷は凸版印刷に分類されます。
凸版印刷には他に、鉛版や樹脂版、写真凸版などがあり、これらを総称して活版印刷ということもあります。
活版印刷は、木版刷りやハンコなどと同じで基本的なしくみはとてもシンプルです。 原理としては、印刷される部分がそれ以外の所より一段高くなっていてその部分にインクを付け、 紙の上から圧力をかけて紙にインクを転写することで印刷されます。
木版刷りの場合、版が一枚の板からできているのに対し、活版印刷は文字の一つ一つが別々の活字でできており、 文字を差し換えたり、再び別の版を組むことができます。
しかし、仕組みが単純な分、活字を使って印刷物を作る作業はアナログ的なものになり、文章を作る場合は、
大量にある文字の中から使う文字を探し出し、それを文章の通りに並べなおすという作業が必要になります。